国立がん研究センターと慶応大、連携大学院で合意
レポート
2011年12月20日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
国立がん研究センターは12月20日、記者会見を開き、慶応義塾大学医学部・大学院医学系研究科と協力し、2012年度から連携大学院制度を開始することを発表した。 右から、国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏、慶應義塾大学医学部長の末松誠氏、同大大学院医学研究科委員長の岡野栄之氏。 連携大学院は、国立がん研究センターに所属する医師が、同センターに籍を置きつつ、慶応大大学院医学研究科の博士の学位を取得できる仕組み。同センターには、3年間のレジデント制度(中央病院30人、東病院20人)と、その後の2年間のがん専門修練医制度(中央病院20人、東病院15人)を実施しているが、優れた研究成果を挙げても、それが医学博士号の取得につながらないことなどが問題になっていた。 慶応大の医学研究科博士課程は、2009年から縦割りの組織を改組、奨学金制度(年間60万円)も充実させるほか、他の組織との連携大学院の設置に取り組んでいた。既に理化学研究所や静岡県(静岡県立がんセンターなどの機関)などと連携、幅広い人材の獲得に力を入れていた慶応大の方針が国立がん研究センターのニーズに合致した格好だ。一般の学生と同様に入学...
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