患者満足度等、医療広告のアウトカム指標議論
レポート
2011年12月26日 (月)
京正裕之(m3.com編集部)
厚生労働省の「医療情報の提供のあり方検討会」(座長:長谷川敏彦・日本医科大学教授)の第9回会議が12月22日に開かれ、医療広告に追加可能なアウトカム指標について議論した。患者の満足度など身近な指標から公表すべきなどの意見が出たが、決定には至らなかった。また、美容医療サービスに関するホームページを作成する上でのガイドラインを、2012年度の早い段階で規定する方向性を確認した。 医療法上、治療結果の分析や結果の提供は広告できるが、死亡率や患者満足度などのアウトカム指標やプロセス指標は、公表後の影響を懸念する声があり、手術件数や平均在院日数などの項目のみ広告可となっている。検討会では、患者への正確な情報提供と医療を受ける際の選択を支援するために、広告可能な範囲の拡大幅を議論した。 追加可能なアウトカム指標を議論した医療情報の提供のあり方検討会。 厚労省が、国立病院機構、全日本病院協会、日本病院会の3団体から「2010年度医療の質の評価・公表等推進事業」で公表した指標の報告書をまとめた結果、(1)患者満足度、(2)病院全体のプロセス指標(褥瘡対策実施率など)、(3)病院全体のアウトカム指標(死...
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