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今、作るべきは特定看護師?PA?◆Vol.1

スペシャル企画 2012年1月26日 (木)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「too late(遅すぎる)」と、特定看護師(仮称)の早急な制度化を求める防衛医科大学校外科教授の前原正明氏。「試行事業の結果を待たずに、制度化するのは拙速すぎる」と問題視する星総合病院理事長の星北斗氏。厚生労働省の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」の会議では、特定看護師(仮称)をめぐり、議論の進め方からその要否まで常に意見が対立している。 m3.comでは、議論を尽くし、両氏の考えを明確化するため、対談を企画した。医師、看護師の役割と業務分担のあり方から特定看護師(仮称)の制度化の是非に至るまで、2時間近くに及んだ両氏の激論をお届けする(対談は、2011年12月19日に実施。計6回の連載。文中敬称略)。 ――そもそもなぜ特定看護師の議論が出てきたとお考えでしょうか。 星 僕にとっては、「突然出てきた」という印象。 前原 2010年3月、「チーム医療の推進に関する検討会」の報告書がまとまりました(注:同検討会は2009年8月に発足)。医療が高度化、先進化、複雑化し、かつ患者が高齢化している中で、医療現場はどうなっているのか、このままでいいのか。医行為をハイエンド...