特定看護師は、「ミニ医師」なのか◆Vol.2
スペシャル企画
2012年1月31日 (火)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――星先生は、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」で、特定看護師について「ミニ医師を作るのか」と発言されたこともありました。 星 そう。ミニ医師を作ってはいけない。「医師が全体を俯瞰している」と言いながら、特定看護師を作ったら、俯瞰しなくなるし、コントロール不能になる。医師の指示の下にやると言っても、現実にはそうではなくなる可能性がある。 「医師と看護師の仕事の間には、確かに「モザイク」があるかもしれない。しかし、今までその間に、その他の職種が入ったことはなく、今後も入る余地はない」(星北斗氏)。 前原 米国を見ても、医師とPAやNPとの関係は逆転していない。 星 この前、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」の業務試行事業の視察に行ったのですが、「処方せんは書いてはいけないのですか」と、看護師さんに真顔で聞かれた。同行した薬剤師の先生と、思わず顔を見合わせてしまいましたが。 つまり、看護の専門性と医療・医学の専門性が異なるからこそ、一緒にチーム力を発揮して価値を増大する方向に働くわけです。それぞれの専門性の間にある信頼関係と相互補完が絶対条件なの...
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