1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「ダ・ビンチ」、前立腺がんで保険適用

「ダ・ビンチ」、前立腺がんで保険適用

レポート 2012年1月30日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が1月30日に開催され、内視鏡下手術用ロボット、「ダ・ビンチ」を用いた前立腺悪性腫瘍手術が、2012年度診療報酬改定で保険適用されることが決定した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。特定保険医療材料価格は設定せず、新規技術料の形で評価する。従来は、個別に医療機関を認定して行う「高度医療」(第3項先進医療技術)の形で実施されてきた。 「ダ・ビンチ」の適用は拡大しており(『ロボット手術「ダ・ビンチ」、日本の消化器癌治療で広がるか』を参照)、前立腺悪性腫瘍手術以外にも、ダ・ビンチによる手術が高度医療の形で実施されているが、その中で前立腺悪性腫瘍に限って保険適用されるのは、有効性・安全性が確認されたため。ただし、それ以外に手術について、「有効性がないわけではなく、今後、確認されれば、保険適用されることになる」(厚労省保険局医療課企画官の迫井正深氏)。 ダ・ビンチを用いた「根治的前立腺全摘出術における内視鏡下手術用ロボット支援」が高度医療として認められたのは、2009年1月1日。2010年7月1日から1年間の実績を...