再診料はアップせず、2科目は半額に
レポート
2012年2月10日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は2月10日、2012年度診療報酬改定を小宮山洋子厚生労働相に答申した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 注目された再診料は69点(診療所と200床未満の病院)、外来診療料70点(200床以上の病院)でともに据え置き。今改定で同一医療機関を同一日に複数科受診した場合、2科目でも再診料が算定できるようになるが、算定できるのは再診料と外来診療料のいずれも34点とほぼ半額の点数(『2科目の再診料、「患者の意思で受診」に限定』を参照)。 健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、複数科受診の改定について、「同一疾病については再診料は算定できないなど、要件の厳格化を求める。レセプトではそれを審査するのが困難。レセプトには多くの傷病名が書かれていたり、傷病名が書かれていないこともある。適切なタイミングで複数科受診について検証を行い、中医協で報告してもらいたい」と求めた。これに対し、京都府医師会副会長の安達秀樹氏は、「そうした条件は必要だと思うが、担当する医師が診療してもそれに対する対価が認められないことが問題だった...
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