特定看護師の誕生で現場は壊れる?◆Vol.6
スペシャル企画
2012年2月21日 (火)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――今、議論されている形で、特定看護師の制度ができた場合の懸念は。 星 今の形、というのが分からない。 前原 それはPAとNPを合わせたようなもの。 星 特定看護師を目指す人は、目指すかもしれません。「私は特定看護師です」という説明を患者にするかもしれませんが、私が患者だったら、「それでは、医師にお願いします」と言うかもしれない。 前原 でも、医師は四六時中、患者のそばにいられないですよ。それに看護師が包括的指示の下にその範囲内でタイムリーに対応したり、時間をかけて丁寧に説明するとかに関しては、必ずしも「医師にお願いします」とはならないと思いますよ。 星 また、一般の看護師も、「特定の医行為」ができると言っても、やらなくなる。大学の看護師は静脈注射をやらないというのだから、そのうち傷口に触れなくなるかもしれない。 前原 いや、特定看護師を作れば、一般の看護師のレベルが上がるようになる。教育を受けて認証を受け、今やっている行為をより安全にできるようにして、周りの看護師に影響を与える。 ――今、想定されている2年間と8カ月のコースですが、どのくらいの看護師が手を上げるでしょうか。 前原 最...
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