1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. がん拠点病院、2009年施設別データ公表

がん拠点病院、2009年施設別データ公表

レポート 2012年3月21日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

国立がん研究センターは3月21日、記者会見を開き、「がん診療連携拠点病院院内がん登録」の2009年全国集計報告書を公表した。院内がん登録の施設別データの公表は、2011年7月公表の2008年分に次いで2度目(都道府県別に集計したデータは、2007年分から公表)。データは、同センターのホームページに掲載されている(「がん情報サービス」を参照)。 集計対象は、2008年分より11施設増の370施設で、計48万4771症例分のデータを集計。日本全体の推計患者数の63.6%をカバーしていると試算され、カバー率は2008年分より、5.3ポイント増加した。データの精度向上に加えて、集計期間も約3カ月早まった。 国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は、がん登録を法制化して、データに基づくがん医療政策立案の重要性を強調した。 今回から新たに分析をした一つが、初回治療前の病期分布(「2009年全国集計報告書」PDF:3220KBの52ページを参照)。各臓器別に、各施設が取り扱うがんに占める、I期の割合を横軸に、IV期の割合を縦軸にプロット。例えば、胃がんの場合、I期の取り扱いが、14.6%から、100...