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「がん登録を推進せよ」、法制化に向け始動

レポート 2012年4月13日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

超党派の国会議員で組織する議員連盟、「国会がん患者と家族の会」(代表世話人:尾辻秀久・自民党参議院議員)は4月12日の会議で、がん登録について議論、登録推進の必要性に関して意見が一致し、今後、がん登録の法制化に向けて検討を進めることになった。会議の記者会見で、事務局長を務める民主党参議院議員の梅村聡氏は、今通常国会の会期末までには法案が提出できるよう準備を進めることを明らかにした。 会議の冒頭で挨拶する鴨下一郎・自民党衆議員議員(右)と、事務局長の民主党参議院議員の梅村聡氏(左)。 世話人を代表して挨拶した鴨下一郎・自民党衆議員議員は、「がん登録により、がんの治療法に関する知見が得られるほか、がん医療の均てん化につながるなど、様々な活用の可能性がある。一方で、プライバシーへの配慮も必要なことから、これら細かい問題を受け止めつつ、前に進めていきたい」と述べ、がん登録の重要性を指摘した。 日本医学会会長の高久史麿氏も、同会ががん関連の3学会とともに、今年3月13日、「がん登録の法制化に係る要望書」を提出した経緯を紹介、がんの予防、診断、治療の向上の観点から、がん登録を推進する必要性を強調し...