がん治療認定医、5年間で1万人を突破
レポート
2012年4月27日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本がん治療認定医機構は4月27日、記者会見を開き、「がん治療認定医」が1万1267人になったことを公表した。「がん治療認定医」制度は2007年度にスタート、10年間で2万人の養成を目指している。 同機構理事長の今井浩三氏は、「今年で6年目であり、ほぼ順調に養成が進んでいる。1万人を超え、診療所などでもがん治療認定医が配置されるようになってきている。最初にがんの患者を診る段階、つまり『入口』の部分で対応する認定医が増え、手術や放射線療法など、適切な治療につながることが期待され、その意義は大きい」と挨拶した。 日本がん治療認定医機構理事長の今井浩三氏は、当初の予定通り、順調に養成が進んでいるとした。 所属学会別では、日本外科学会が最も多く5113人、日本内科学会2794人、日本泌尿器科学会1025人などとなっている。「日本では腫瘍内科医が少なく、手術を手がける外科医が化学療法なども担当しているケースが多い。所属学会別の認定数は、現状でがん患者を診ている数と関連している」(日本がん治療認定医機構理事の西山正彦氏)。男女別では、男性1万291人、女性976人。都道府県別では、ほぼ人口比で分布...
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