警察への医療事故の届け出、ほぼ横ばい
レポート
2012年5月8日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
2011年1年間に、医療事故等の関係で警察庁に届けられた件数は146件で、ここ数年ほぼ横ばいであることが警察庁のまとめで分かった(表1、2010年のデータは、『医療事故等の警察への届出数、3年連続で減少』を参照)。届出件数は1990年代後半に増加、1997年は21件だったが、2000年には124件になり、ピークの2004年には255件まで急増。それ以降、2005年214件、2006年190件、2007年246件、2008年226件、2009年152件、2010年141件と推移している。 届出の内訳は、「医療関係者等」(医師、看護師、事務長、院長等からの届出、相談を含む)が107件と最も多く、「被害関係者等」(被害者、遺族、担当弁護人等からの届出、相談を含む)が32件、「その他」(報道記事等から情報を入手など)が7件。 2011年に届出等がされたうち、同年中に立件送致されたのは、3件。また、2010年の届出等のうち、2010年中に立件送致されたのは8件だったが、2011年末までで見ると11件増え、19件になっている。 さらに届出等の時期によらず、2011年1年間に立件送致された数(年別立...
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