DPCデータ提出、92病院が「遅延」
レポート
2012年6月6日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
6月6日の厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、DPCに関するデータ提出が遅延している病院リストが資料として提出された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 データ提出遅延に対して診療報酬を減額する仕組みが導入された2010年8月から、2012年6月までの間に、データ提出が遅れたのは、計92病院、延べ95件に上る(DPC準備病院を含む)。うち2回の遅延があったのは、京都武田総合病院、なめがた地域総合病院、済生会大牟田病院の3病院。それ以外は、1回のみで、「遅延原因の多くは、単純なミスや認識不足によるものと考えられる」(厚労省保険局医療課企画官の迫井正深氏)。95件のうち、「提出日超過」(提出期限までにデータを提出しない)が48件、「提出方法不備」(定められた要件でデータを提出しない)が17件、「データ提出不備」(定められた形式でデータを提出しない)が30件。 DPCの運営に当たっては、病院からの正確なデータ提出が前提となる。データ遅延病院のリストは厚労省のホームページ上に既に掲載されている。しかし、「提出遅延の発生件数に減少が見られないことか...
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