レセプトのコンピュータ審査、一段と厳しく
レポート
2012年6月26日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
支払基金は6月25日の定例記者会見で、2011事業年度(2011年5月審査分から2012年4月審査分)の事業の実施状況を説明、コンピュータ審査の寄与率が2010年度の40.2%から45.1%へと4.9ポイント上昇したことを明らかにした(資料は、支払基金のホームページPDF:51KBに掲載)。 この場合の寄与率とは、同基金が行う原審査査定点数を100とした場合、コンピュータによる査定が占める割合。単月で見ると、2011年4月審査分では41.5%、2012年3月分47.4%、4月48.6%へと上昇。医薬品の適応と傷病名をチェックするマスタを導入するなど、コンピュータによる審査が着実に進んでいる実態が改めて示された。 審査全体で見れば、2011年度審査分のレセプト請求件数(前年度比102.1%)、請求点数(同102.3%)ともに若干増加。一方、単月点検分の査定件数は減少(同94.6%)したものの、査定点数は増加(同111.7%)している。 支払基金は審査の充実を図るため、2012年3月から突合点検、縦覧点検を開始している。支払基金の原審査において、医科・歯科と調剤レセプトを照合する突合点検で...
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