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長期入院の実態など調査、専門分科会設置

レポート 2012年6月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

6月27日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、中医協の診療報酬調査専門組織内に新たに「入院医療等の調査・評価分科会」を設置することを決定した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。従来からある慢性期入院医療の包括評価分科会を発展的に解消、慢性期医療に限らず、入院医療全体について検討を進めるのが目的だ。2012年度診療報酬改定の答申の附帯意見などで、入院医療が今後の検討課題として上がっていた。 具体的には、(1)病院機能に合わせた効率的な入院医療の推進、(2)医療提供体制が十分でなく医療機関の機能分化を進めることが困難な地域に配慮した評価の検討、(3)入院医療や外来診療の機能分化の推進や適正化に向けた検討、(4)診療報酬点数表における簡素化の検討、(5)医療機関における褥瘡の発生等の状況の検討――の5項目について調査、検討する。(1)では、2012年度診療報酬改定による、一般病棟入院基本料、亜急性期入院医療管理料などの見直しについての影響や、一般病棟の7対1入院基本料の算定要件見直しに関する経過措置の実態などを調べる。7月から議論を開始、2012年度中に...