「手術件数は日本一」、事実でも掲載はダメ
レポート
2012年6月29日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「医療情報の提供のあり方等に関する検討会」(座長:長谷川敏彦・日本医科大学医療管理学教室主任教授)は6月29日の会議で、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針」(医療機関ホームページガイドライン)の案を議論、了承した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。今後、7月中旬をメドにパブリックコメントの募集を開始、今年8月末頃までに都道府県、関係団体などに通知する予定。 ガイドラインは、美容医療などの自由診療の医療機関の誇大広告、不当に患者を誘引する広告などを規制するのが主たる目的だが、保険診療の医療機関も対象になる。「日本有数の実績有する」や「当院は、県内一の医師数を誇ります」など、自らの医療機関が他よりも優良であることを示すような表現は、仮に事実であっても「掲載すべきではない」とされた。従来、医療機関のホームページは、医療法上の広告規制の対象外とされていたが、今回のガイドラインの策定に伴い、ホームページの見直しを迫られる医療機関も出てくることが予想される。 ガイドラインの位置づけについて、厚労省医政局総務課は、「都道府県が、ガイドラインを基に各医療機関のホー...
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