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後期研修医にもドクターフィー支給、筑波大◆Vol.3

スペシャル企画 2012年8月30日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

筑波大学附属病院では、病院勤務医の負担軽減・処遇改善という方針が打ち出された2010年度の診療報酬改定を受け、2011年度から高度な手術・処置を行った医師個人に対する手当を新設。その特徴は、技術の難易度に応じて手当の額に傾斜を付けた上、執刀医や助手だけでなく、手術に加わった後期研修医などにも支給する点だ(表1)。医師個人にドクターフィーという名目で、手術手当を出す例としては、佐賀大学医学部附属病院(『医師らに3億円の「インセンティブ手当」』を参照)や山形大学医学部附属病院の例があるが、後期研修医までも支給対象にした大学は全国でも恐らく初めて。 具体的には、(1)全身麻酔か局所麻酔か、(2)手術・処置料が1万点以上2万点未満、2万点以上5万点未満、5万点以上のいずれに該当するか、(3)教員・病院講師か、医員か――という視点から区分し、手当を設定した。また麻酔を担当した医師にも、5万点以上の場合には手当を支給。例えば、全身麻酔で手術料が5万点以上の場合、教員・病院講師の手当は1万8000円で、これを手術を担当した医師で分け合う。医員には、クリニカルフェロー(4年間の後期研修修了から教員にな...