「総合医」2学会、協調路線への第一歩

「日本病院総合診療医学会のホームページには、『現在あるいは将来にHospitalistを目指す若い医師にとりまして重要なのは、臨床に強くなること、そして研究志向を持ち、将来の医学の発展に寄与することと思われます。ある意味で完成された医師の学術集会である他の2つの学会では、これらのニーズを満たすことは困難と思われます』とある。この意味は何か」 日本プライマリ・ケア連合学会理事長で、同学術大会大会長を務めた丸山泉氏は、大会長挨拶では、総合医の「将来性」と「共感性」という視点から語った。 9月1日の第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の特別企画「総合医（仮称）の未来のために、私たちがやるべきこと」で、同学会理事長で、同学術大会大会長を務めた丸山泉氏は、日本病院総合診療医学会理事長の林純氏に、挑戦的な言葉を投げかけた。本企画の座談会に出席したのは、丸山氏、林氏のほか、日本プライマリ・ケア連合学会副理事長の前野哲博氏と草場鉄周氏、同理事かつ日本病院総合診療医学会理事の田妻進氏。 2010年4月に、関連3学会が統合して日本プライマリ・ケア連合学会が誕生した際、「病院総合医(Hospitali...