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「医師国試、過重でない」、受験生の6割

レポート 2012年9月21日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議は9月20日の定例記者会見で、「医師国家試験に関するアンケート調査結果報告」を公表、「国試は学生にとって過重であり、不安をあおっている」とは思っていない受験生は60.4%に上ることが明らかになった。「国試により、臨床実習が形骸化している」との問いに対しても、「そう思わない」(57.6%)との回答が、「そう思う」(39.1%)を上回った。過去に行われた大学教員への同様の調査では、どちらかと言えばネガティブな回答が多く、教員と受験生では国試を異なる捉え方をしていることが示された。 本調査は毎年1回実施。今回は、同会議の国家試験改善検討ワーキンググループの委員の所属施設、計10の医学部・医科大学(秋田大、東京医科歯科大、岡山大、徳島大、宮崎大、福島県立医大、埼玉医大、東京医大、金沢医大、大阪医大)の卒業生856人、および全国80の医学部・医科大学の国試関連担当職の教員を対象に実施。卒業生568人(回収率66.4%)、教員80校から回答を得た。2012年2月に行われた第106回国試や、今後の国試の在り方などを調査している。 会長の埼玉医科大学学長の別所正美氏。 単純な比較...