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厚労省の「先進医療会議」が初会合

レポート 2012年10月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の先進医療会議とその下部組織である先進医療技術審査部会が新設され、10月24日に第1回会議を開催した。同会議は、技術的な評価を行う高度医療評価技術会議と、保険外併用療養としての実施の可否を検討する先進医療専門家会議を一本化した組織で、先進医療等の審査の効率化・重点化などが狙い(『先進医療、10月から新制度スタート』を参照)。早期の保険導入につながることも期待されている。 先進医療会議は計10人で構成、座長には慶應義塾大学名誉教授の猿田享男氏、座長代理には国立循環器病研究センター名誉総長の北村惣一郎氏がそれぞれ就任。先進医療技術審査部会は16人で構成、同じく猿田氏が座長を務め、座長代理にはがん研究会有明病院副院長の山口俊晴氏が就いた。 先進医療会議は、二つの会議の一本化により、手続き面での迅速化を図る。また、すべての先進医療について年1回の実績報告を義務付け、有効性や安全性などを評価し、(1)保険収載が妥当か、(2)先進医療として継続するか、(3)先進医療告示から取り消すか――という判断を行うことが特徴だ。 さらに従来の先進医療では、申請の際に数例以上の臨床使用実績が必要だった...