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「明確な因果関係なし」、不活化ポリオ死亡例

レポート 2012年10月30日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省の「第2回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会」と「第1回不活化ポリオワクチン予防接種後副反応検査検討会」などが10月29日、合同開催された。今年9月に初めて導入された不活化ポリオワクチンを接種し、18日後に死亡した女児の事例ついて、「明確な因果関係は認められない。現時点での対応は必要ない」との見解を示した。 報告書によると、女児は6カ月以上1歳未満で、9月1日に不活化ポリオワクチンを単独接種。9月19日午後6時前に、父親とシャワーを浴びている際に、突然鼻から微量に出血。浴室を出た後口唇が蒼白となり、ぐったりしていたいため、父親が胸を押したところ、おう吐した。女児は約4時間半後に死亡。死因は心肺停止による低酸素脳症。血液や尿を調べた結果、代謝異常の所見はなかった。 検討会では、接種から死亡までの時間が長いことやおう吐などの症状から、「明確な関係はない。ワクチンに関する重大な懸念もない」とされたが、今後、可能な範囲で詳細な調査を続ける。 そのほか、Hib・肺炎球菌ワクチンについては、今年5月26日以降、8人の死亡事例が報告された。うち2人は「調査中」だか、残りの6人は「直...