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先発薬と後発薬、「薬価の差」維持

レポート 2012年11月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会の薬価専門部会が11月14日に開催され、「長期収載品の薬価のあり方等について~中間とりまとめのたたき台(案)」をおおむね了承した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 「たたき台(案)」は、先発医薬品(長期収載品)と後発医薬品の薬価の差を許容することを前提とし、(1)後発医薬品が最初に上市された時に、先発医薬品の薬価をどこまで引き下げるか、(2)一定期間を経てもなお後発医薬品への適切な置き換えが図られていない場合に、特例的な引き下げを行うルールを導入するか――を今後検討するという内容。後発医薬品のある先発医薬品、いわゆる長期収載品については、薬剤費抑制の観点から、後発医薬品の薬価と同一にするか否か、さらにはいかに後発医薬品への置き換えを進めるかがこれまでの議論の焦点だった。 (1)については現在、後発医薬品の上市時、通常の薬価改定とは別に、特例的に4~6%引き下げるルールになっている。この幅を拡大するかどうかなどが今後の焦点。 (2)に関しては、支払側と診療側から、「後発医薬品への適切な置き換えが図られていない場合」に限定せず、「一定期間を経た場合」に追加引...