一部高給取りの研修医「ナンセンス」
レポート
2012年11月16日 (金)
島田 昇(m3.com編集部)
厚生労働省は11月14日、「医師臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」(座長:堀田知光・国立がん研究センター理事長)の第9回会議を開催した。2015年度からの新たな医師臨床研修制度の見直しに向け、親会に当たる「医師臨床研修部会」で2013年から議論するための論点骨子の案について議論。約8割の論点について議論を終え、12月開催の次回会議で取りまとめるメドを付けた。会議では、一部の研修医の年収が高いことに対する批判があったほか、地域の医師確保が目的の「地域枠」の見直しや臨床研修病院群の在り方などについて意見を交わした。 今回示された論点骨子の案は、前回の会議で示された案の基本的な骨格を踏襲し、(1)基本理念と到達目標について、(2)基幹型臨床研修病院の指定基準について、(3)中断および再開、修了について、(4)その他――の4つの大項目から成る( 『臨床研修プログラム、必修は7科か3科か』を参照)。前回案との違いは2点。まず、本ワーキンググループが親会に示すのは論点のみであることから、会議で相反する意見があってもそれらは両論併記で報告する方針のため、論点骨子の案で示した各論点には「参...
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