徳洲会、先進医療の再申請に意欲
レポート
2012年12月14日 (金)
池田宏之(m3.com編集部)
今年8月の厚生労働省の先進医療専門家会議で「現時点で認めるべきでない」という結論が出た宇和島徳洲会病院が先進医療に申請した「修復腎移植」(『病気腎移植、先進医療として認めず』を参照)。会議では、「公平性」などの観点から疑問が付いたが、徳洲会側は「腎臓の移植を希望する透析患者は多い。有益な医療」として、再申請へ向けて反論を準備し、ドナーとレシピエントの選定を別の病院で実施するなどのプロトコルの整備などを進めている。 宇和島徳洲会病院では2009年12月から、臨床研究として、第三者間と親族間の修復腎移植を再開した。レシピエントの透析患者は、リスクの説明を受けた上で、病院に血液を登録。登録の期間は1年間だが、更新を続ければ、待ち続けることができる。 一方、ドナーとなる可能性があるのは、4cm以下の腎腫瘍があり、腎臓の全摘出が決まった患者。協力8病院(徳洲会グループの病院が7病院、グループ以外が1病院)で、腎臓の全摘出が決まった患者に対して、臨床研究への協力を求める。 同意が得られた場合、NPO法人「移植への理解を求める会」内の「修復腎移植臨床研究に関するレシピエント判定委員会」等に、レシピエ...
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