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病理解剖の減少が一番の課題 - 深山正久・日本病理学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2012年12月27日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

深山正久・日本病理学会理事長に聞く Vol.1◆病理診断の行動指針を作成 Vol.2◆病理解剖の減少が一番の課題 Vol.3◆最適な死因調査は病理解剖 ――病理学会は2011年に100周年を迎えました。「100周年記念病理学研究新人賞」も創設されています。 若手病理医・研究医を応援する施策を実施していかなければならないと考えており、新人賞はその一環です。40代の研究者に対する学術研究賞、50代、60代の方の大成した研究に対する病理学賞などの賞は従来からありました。さらに若い、大学院卒業したくらいの方を応援したいという意味なのです。 100周年として寄付をいただいたり、学会として準備した資金があるのですが、記念式典などを実施しても残ったので、若い人をエンカレッジする仕組みを作ろうということになったのです。2011年から5年間、1年に5人、一人当たり10万円ですが、表彰することにしました。病理には臨床という面もありますが、基礎研究的な分野も重要で、この辺りに従事する人たちも応援していかなければいけません。 そのほか、若手医師への支援としては、学会費の優遇、研修手帳の配布、「診断病理」(Ja...