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臨床・疫学研究の倫理指針、見直しへ

レポート 2012年12月27日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生科学審議会科学技術部会の「疫学研究に関する倫理指針の見直しに係る専門委員会」と、「臨床研究に関する倫理指針の見直しに係る専門委員会」の第1回合同委員会が12月27日に開催された。「疫学研究に関する倫理指針」と「臨床研究に関する倫理指針」の二つの見直しを進めるのが目的。2013年2月から6月まで月1回程度開催、同年夏までに両指針の見直しの方向性を決定し、科学技術部会に報告する予定。合同委員会の座長は、聖路加国際病院院長の福井次矢氏が務める。 疫学研究に関する倫理指針は2002年に策定され、直近の2007年の改正時に「施行後5年後をメドに見直す」とされていた。臨床研究に関する倫理指針は2003年の策定で、直近の2008年改正時に、「2013年7月30日をメドに必要な見直しを行う」とされた。 見直しの焦点の一つが、両指針の関係を見直し、臨床・疫学研究をより推進しやすい形にすること。厚労省医政長の原徳壽氏は、会議の冒頭で、医療イノベーションと経済対策の面で、研究を推進していく必要性を指摘、その上で両指針について、「共通化や一本化できるところは進める」との考えを示した。合同委員会を設置したの...