“医領解放”のカギは医療者の本気度とICT
レポート
2013年1月21日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
第3回神戸医療イノベーションフォーラムが1月20日、神戸市内で開催され、急性期医療から在宅医療、薬局、救急搬送など医療の各分野のほか、医学教育をはじめさまざまな場面で、主にICT(情報通信技術)を利用した現場からの改革が行われている実例が報告された。全国各地から、医師をはじめ医療者を中心に約350人が出席した。 慶應義塾大学医学部5年の田沢雄基氏は、「ITを活用して、医学教育を変える」ことを目指し、2012年5月にMEDiSHAREを発足。田沢氏は、「米国ではiPadの利用が進み、医学教育関連のデジタルコンテンツが充実。調べたいと思った時にすぐに調べることが可能だが、日本では重い教科書を持ち歩くことはできず、このままでは医学教育に格差が生じる」との懸念を呈する田沢氏は、iPadの普及を進めている現状を紹介。2013年度からはある大学で、学部長などトップへの働きかけが奏功し、医学部2年生全員にiPadを配布、3D画像を使った解剖の授業などが実現するという。 神戸医療イノベーションフォーラムには、全国各地から約350人が参加。 佐賀県健康福祉本部医務課主査で、総務省ICT地域マネージャーも...
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