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最大の焦点、研修医の募集定員の設定

レポート 2013年4月21日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

4月20日に東京都内で開催された第31回臨床研修研究会で、厚生労働省医政局医事課医師臨床研修推進室長の植木誠氏は、2015年度から予定されている臨床研修制度の見直しの焦点は、研修医の募集定員の設定になるとの見通しを示した。同研究会後、m3.comの取材に対し、回答した。 その主な理由は、三つ。第一は、募集定員の激変緩和措置が2014年3月末に終了すること、第二は、2014年4月以降、2008年度からの医学部定員増の卒業生の研修が開始すること、第三は、定員増に伴い増加した「地域枠」への対応が必要になることだ。 第31回臨床研修研究会は、午前9時30分から、昼食休憩などをはさみ、午後6時まで開催。「厚生労働省と文部科学省との協議」のほか、二つのシンポジウムが企画された。 同研究会の企画「厚生労働省と文部科学省との協議」に登壇した植木氏は、「現行の設定方法による都道府県別の募集定員の上限は、過去の受入実績をベースに算出している。今後、医学部卒業者が増えると、今の設定方法では、募集定員が研修希望者を一時的に下回る見込み」と説明。医学部定員は2008年度168人増だが、2009年度693人増、2...