STAP論文問題、Letterの調査要請、改革委員会
レポート
2014年6月2日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
理化学研究所が設置した外部有識者から成る「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長:岸輝雄東京大学名誉教授)の第9回会議が6月2日に開催され、Nature誌に掲載した「STAP細胞」のLetter論文について、再調査を理研に求めることを決定した。改革委員会は6月4日に第10回会議を開催、報告書に向けた議論を行う。次々回の会議辺りで報告書をまとめる予定だが、理研が同委員会の再調査要請にどう対応するかによって今後のスケジュールが変わり得る可能性もある。 改革委員会は、理研の再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子ユニットリーダーらのSTAP細胞論文不正疑惑を受けて設置された。小保方氏らは、Nature誌にArticleとLetterの2本のSTAP論文を発表したが、理研の「研究論文の疑義に関する調査委員会」が調査したのは、Article論文(『理研の調査に疑問続々、STAP論文問題』を参照)。Letter論文については、小保方氏らが5月末、撤回に同意したことで、理研は調査しない方針を示していた。 岸氏は会議後の記者会見で、「我々は、不正の再発防止の検討を頼まれた。Letter論文...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。