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先進医療、5年前の3倍の174億円に

レポート 2015年1月28日 (水)  成相通子(m3.com編集部)

保険外併用費制度で行う先進医療の費用総額が、2014年度(2013年7月から2014年6月までの1年間)は174億円に上ったことが、1月28日に開かれた中央保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)で報告された。5年前の2010年度(2009年7月から2010年6月まで)の約78億円から3倍以上に増加した。先進医療にかかる費用以外の入院料や診察料など、保険診療で賄われる保険外併用療養費の総額も5年前の約54億円から約73億円に大幅に増え、保険診療分と先進医療費用総額の合計は約247億円になった。先進医療で実施する1入院当たりの全医療費のうちの、先進医療に係るの費用の割合も7割に達した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 1月28日の中央社会保険医療協議会総会では、保険外併用療養費制度の「評価療養」の拡充についても議論(『アメニティ、自己負担拡大を検討』を参照)。 保険外併用療養費制度における先進医療は、将来、保険導入するための評価を行うことを目的に、2004年度に創設された。保険診療の対象になっていない先進的な医療技術と保険診療との併用が認められている...