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看護師、大卒を基本にする考え、日看協

レポート 2015年9月4日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

9月1日に開かれた、看護師の勤務環境問題を主なテーマとする「日本看護サミット」(主催:日本看護協会)では、看護師の勤務環境の現状や今後の方向性についての意見が示された。少子化を踏まえて、日看協からは看護師について大卒を基本としたい考えが示されたほか、職種として看護師の人気が低下しているとの指摘もある中で、週休3日制度など多様な働き方を許容しながら、志望者増加を目指すアイデアも出た。 「大卒看護師、自立すると真価発揮」 看護師の勤務環境の現状と今後について講演したのは、日看協専務理事の井伊久美子氏。近年、看護師の年間離職率は、2007年の12.6%をピークに、2013年は11.0%まで低下、新卒看護師の離職率も9%強から、7.5%まで低下している。この点について、井伊氏は、日看協の活動の成果の1つとしたものの。「(新卒看護師が)就業する前に、2割が離れることを考えると、まだ満足な数字ではなない。まだ、下げ止めの決め手にたどりついていない」と述べた。看護師の養成数の確保と定着策の両輪で、看護師確保をしたい考えを示した。 井伊氏が強調したのは、看護師の基礎教育。2004年には、看護師養成所の...