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「da Vinci」、アジアの第1号機導入◆Vol.19

スペシャル企画 2015年9月19日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

――1991年の教授就任時、取り組むべき3つのテーマとして掲げた一つが、低侵襲・個別化手術だ。 フランスのMáurèt先生が、腹腔鏡下胆嚢摘出術に成功したのは、1987年です。当時は、「Great surgeon Great incision」と言って、「偉大な外科医ほど大きな傷を作って手術をやる」時代でした。我々も、Máurèt先生のビデオを最初に見た時は、「そんな小さな穴しか開けない手術は、外科医がやることではない」と考えていた。 しかし、次第に考えが変わり、患者さんの侵襲を少なくする必要性を感じ、杏林大時代の最後の頃は、胸骨縦切開の食道噴門部癌の手術など、低侵襲の手法を考案するなどしていました。 慶應に戻った最初の頃、ある患者さんに言われたのです。「先生、胆嚢なら今は内視鏡で取れるじゃないですか」って。この一言で変わりました。「Great surgeon Great incision」は外科医の目線であり、患者さんの目線で治療すべきだと考えるようになったのです。 ただ、内視鏡下手術に関するデータはあまりなかった。それで内視鏡下手術が従来の開腹手術とどう違うのか、その分析に取り組み...