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王監督の胃癌、腹腔鏡下手術で全摘◆Vol.21

スペシャル企画 2015年9月21日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

――1991年の慶應大の外科教授就任時に掲げたテーマ、3つ目が「外科腫瘍学」だ。 腫瘍については、従来から慶應が取り組んでいたわけですが、私が力を入れたのは、腫瘍治療における「低侵襲・個別化」です。 その一環として進めたのが、縮小手術。例えば癌の手術の場合、開腹と腹腔鏡、いずれであっても、腫瘍組織だけでなく、周りのリンパ節も切除する。けれども、これは患者さんにとって負担が大きい。私が杏林時代、米国放射線学会に行った際、抗体を使い、癌が最初に転移するセンチネルリンパ節を探す研究を知りました。それが同定できれば、リンパ節郭清も最小限で済む。 私は慶應に来た後、テクネチシウムスズコロイドを用い、腫瘍が病巣から最初に流れ込むセンチネルリンパ節を同定する手法について、研究を進めました。米国のガンマディテクターを開発した会社が、それを私のところに持ってきたのです。「食道癌、胃癌、大腸癌、将来は肝胆膵癌について症例を集めるので、6カ月間慶應だけでやらせてほしい」とお願いしたら、OKが出た。さまざまな臓器について研究を進めることができたのは、慶應の外科は一教室制であり、一般・消化器外科は小児外科、乳腺...