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「善きサマリア人法」、日本では進まず◆Vol.2

レポート 2015年10月9日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

飛行機や新幹線などで、急病人が発生した時、乗り合わせた医師に協力を求めるドクターコール。Vol.1では、航空会社によってドクターコール関する取り組みはバラツキが大きいことをお届けした(『ドクターコール、医師の責任は?』)。ドクターコールに手を挙げるのに二の足を踏む医師が多いのは、日本に「善きサマリア人の法」がないからだとの指摘がある。 「善きサマリア人の法」とは一般的に、公共の場で緊急事態があった場合に、善意から救助した人を免責するというもの。カナダやオーストラリア、米国などで導入されている。日本では、2010年度の厚生労働科学研究費補助金の事業で、「緊急医療要請における医師の対応に関する検討」(畑中哲生・救急救命九州研修所教授)と題した研究が行われ、日本でも善きサマリア人の法を導入すべきだと提言した。 同研究によると、米国では詳細が州によって異なっているものの、共通しているのは「重大な不注意がなく、対価を求めない限り法的に保護(免責)される」という点だ。1950年代にカリフォルニア州で最初に制定された後、80年代までに全州に広がったという。 一方、ヨーロッパでは「善きサマリア人の法」...