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大学病院における総合診療医育成の在り方 - 古屋大典・埼玉医科大学国際医療センター総合診療・地域医療科教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年6月6日 (水)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

古屋大典・埼玉医科大学国際医療センター総合診療・地域医療科教授に聞く 大学救命救急センターにある総合診療科の役割◆Vol.1 ――古屋先生のもともとのご専門は何でしょうか。 脳卒中です。神経内科で脳梗塞を主に診ていて、t-PA静注などをやっていました。(医学部がある)毛呂の埼玉医大では神経内科でしたが、国際医療センターが10年前にできて、脳卒中センターを開設する時に救命救急センターに移りました。例えば秩父からヘリコプターで搬送された超急性期の脳梗塞を起こしたばかりの患者さんに、アルテプラーゼを使ったt-PA静注療法をしたり、血管内治療をしたりというのを4年ほど担当しました。 その後、飯能市東吾野の医療介護センターにいました。もともとは飯能市立病院だったのですが、指定管理者制度が導入されたときに、上司から「行ってこい」と白羽の矢が立てられました。有床診療所19床と小規模老人保健施設29床を合わせた小規模多機能施設 で、医療と介護の両方の経験を積むことができました。老健と有床診療所、在宅医療もやりました。医師会の先生に教えてもらいながら、何とかやってきました。その経験を買われて今こういう仕...