日本地域包括ケア学会、第1回学会を開催
レポート
2019年12月23日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本地域包括ケア学会は12月22日、500人を超す参加者を集め、都内で「~全世代・全対象型地域包括ケアの実現を目指して~」をテーマに、第1回学会を開催した。 理事長に就任した埼玉県立大学理事長・慶應義塾大学名誉教授の田中滋氏は、高齢者だけでなく、何らかの支援を必要とする人を幅広く対象とし、医療・介護・福祉の専門職だけでなく、地域社会全体で包括ケアに取り組む必要性を指摘。副理事長の産業医科大学公衆衛生学教授の松田晋哉氏は、先進的な地域包括ケアを科学的な方法論として確立、普及させるとともに、政策につなげることが、学会の取り組みとして求められるとした。 田中氏は、開会に当たって「学会はできたら終わりではなく、始まり。地域包括ケアは、医療、介護、福祉の連携だけでなく、町づくりまで急速なスピードで進化している。学術的にも、社会への貢献の意味でも、研究や啓発活動を行い、関係者の発表の場を提供していくために体制を整備していく」とあいさつ。 第1回学会は、午前9時20分開始、途中休憩をはさんで、午後5時近くまで開催。 共催した日本医師会の横倉義武会長は、「人生100年時代にあって全世代型の地域包括ケア...
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