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救急外来から患者さんを帰す時に必要な「かきくけこ」

オピニオン 2020年1月26日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

研修医の先生が「お大事に!」と患者さんを帰す前に、「ちょっと待って!アレはやった?」と確認すべきアレとは何でしょう? ある日のこと 「加藤先生(仮名)!先週、指を縫合した田中さん(仮名)が再来しました!」 「抜糸ですね!了解です」 あまり清潔でない患者さんの創部を見て……。 「……。(絶句)」 「あの……、毎日洗っていましたよね?」 「いえ?洗うようにとは言われていませんが……」 みなさんは過去にこんな残念な経験をしたことはないでしょうか?以前ご紹介したように、私の働く救急外来では帰宅指示書を作成しています。なるべく多くの患者さんに、救急外来からの帰宅の際に帰宅指示書をお渡ししています。当然、創傷処置後の帰宅指示書もあります。その内容には、 毎日洗浄すること 毎日ドレッシング材を交換すること 感染の徴候があれば再来すること 再来予定日や抜糸のタイミング などがもれなく記載してあります。ではなぜ田中さんの診療の際には帰宅指示書が患者さんに渡らなかったのでしょうか?答えは1週間前の救急外来の状況にあります。その日は、救急医1人と研修医2人で、2時間に5台、来院された患者さんたちの対応を慌た...