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都医師会「重症化患者の早期発見が役目」、重点目標を発表

レポート 2020年2月28日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

東京都医師会は2月27日に緊急記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、「東京都と協力のもと、重症化しやすい高齢者・持病を持っている人を、いかに感染させないか、いかに早く見つけ出すかをかかりつけ医を中心とした連携で進めていく」とする重点目標を打ち出した。会長の尾崎治夫氏は「市中に蔓延してきている時期」とし、開業医の役割について「重症化しやすい患者を早めに見つけていくことだ」と述べた。 記者会見で話す尾崎治夫氏 尾崎氏は「都と密な連携を進めていきたい」と強調。(1)前線で戦う医療機関へのマスクの優先的配付、(2)医師が強く疑う場合はPCR検査が必ずできる体制、(3)抗ウイルス薬や抗HIV薬など効果があると言われている薬をできるだけ早く現場で使えるような体制、(4)不当な差別を受けない体制──の4点を都医師会として要望していると説明した。都との連携として掲げた項目は以下の通り。 かかりつけ医による安心な受診相談を推進→新型コロナウイルによる重症患者の抑制 (1)基礎疾患のある高齢者などかかりつけ医を持つ都民が発熱、咳など感染を心配する症状がある時は、まずかかりつ...