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医療者の就業制限、「中、高の曝露リスク」なら14日間

レポート 2020年3月3日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本環境感染学会は3月2日、「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド」(第2版)を公表した。医療従事者が患者に接触した際の曝露リスクを「高、中、低、なし」の4段階に分け、健康観察の方法や就業制限の期間などを具体的に記載しているのが特徴だ。個人防護具の具体的な着脱の方法についても写真で解説(資料は、同学会のホームページ)。 顔面(眼、鼻、口のいずれか)を個人防護具で覆わずに、大量のエアロゾルを生じる処置を実施した場合などは「高リスク」、顔面を個人防護具で覆わずに、マスクを着けていた患者と長時間(数分以上)、濃厚接触したなどの場合は、「中リスク」に該当し、いずれも「積極的」な健康観察が必要で、かつ「最後に曝露した日から14日間の就業制限」としている。一方で、マスクまたはN95マスクを着けて、マスクを着けている患者と長時間、濃厚接触したなどの場合は「低リスク」で、健康観察は「自己」で行い、就業制限も不要としている。マスクを含む個人防護具を正しく着脱するかで、リスクが分かれる。 日本環境感染学会は、「国内でも感染経路が明確でない感染例が次々と報告されており、一般の医療機関におい...