合格率92.1%、過去10年で最高、2020年医師国家試験
レポート
2020年3月16日 (月)
水谷悠(m3.com編集部)
厚生労働省は3月16日、今年2月に実施した第114回医師国家試験の合格者を発表した。新卒と既卒を合わせた合格率は92.1%で、過去10年で最も高く、新卒に限ると94.9%、既卒は69.2%だった。新卒合格率100%は北海道大学、東京医科歯科大学、福井大学、和歌山県立医科大学、自治医科大学、大阪医科大学、産業医科大学の7校で、自治医大のみだった前年 から増加した(前年の結果は『合格率89.0%、過去10年で2番目の低水準、2019年医師国試』を参照)。 例年行ってきた同省講堂での受験番号の掲示は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の観点から他職種含め全ての試験で中止し、同省ホームページへの掲載と書面による通知で実施した。 全体の出願者数は1万462人(うち新卒9317人)、受験者数は1万140人(同9044人)、合格者数は9341人(同8583人)。男女別の全体合格率は男性が前年比3.1ポイント増の91.2%、女性が3.2ポイント増の94.0%。女性が合格者に占める割合は0.4ポイント増の33.6%だった。 新卒合格率が90%を超えたのは74校で、前回の60校から大...
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