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「孤立」にできる処方は何か-西智弘・緩和ケア内科医に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年10月28日 (水)  聞き手・まとめ:岩崎雅子(m3.com編集部)

社会的孤立が深まる現代社会で、「地域の人とのつながり」を処方することで既存医療の枠組みでは対処が難しい問題に対応する「社会的処方」。現在、日本各地ではどのような社会的処方の取り組みがなされているだろうか。「社会的処方研究所」を運営する川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター腫瘍内科の西智弘氏が2月に上梓した『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』(学芸出版社)は、社会的処方の概念から、数多くの各地のケーススタディまで詳しく紹介している。医療従事者が社会的処方において果たせる役割とは何か、どこから一歩を踏み出せばいいのか、取り組みに向けて西氏がしている工夫とは。西氏に伺った(2020年9月29日にインタビュー。全3回の連載)。 ──2018年に社会的処方(※)を研究、実践する仕組みとして「社会的処方研究所」を立ち上げています。先生が社会的処方に興味を持ったきっかけをお聞かせください。 「孤独」というのが、自分の身の周りでもがんの患者さんを診ていて大きな問題になっているとよく感じていました。医師からは見えない診察室から外に出た時の世界が、患者さんにとってはメーンだけれど、みな...