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未知の感染症「とにかく情報共有を」緊急症例報告- 舘田一博・日本感染症学会理事長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2020年12月30日 (水)  聞き手・まとめ:小川洋輔、星野桃代(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本で徐々に広がり始めた2月、日本感染症学会がいち早く取り組んだのが症例の収集と公表だ。その陣頭指揮を執った舘田氏に当時の思いを振り返ってもらうとともに、直面した人材不足に対する中長期的な課題を聞いた。 ――日本感染症学会として、2月から緊急症例報告を集めて公表していました。 誰も経験したことのない感染症で、この感染症にどういう症状があり、進行の速さ、特徴を持っているのか。それをとにかく1例でもいいから、現場の先生に症例を共有してもらっていた。もちろん論文になって出てくるとは思うけど、論文が出る前に日本での症例を経験した人達にとにかく情報を共有してほしいという思いだった。普通なら査読して審査して論文にするというステップを踏むわけだけど、あの時は緊急事態だから、そんなことはしなくてもいいから、とにかく早く情報を共有してほしいと全国の会員にお願いしたわけです。 感染拡大当初は、この症例集を読んで、新型コロナウイルス感染症の特徴を理解しようとした人がたくさんいたと聞いているし、それを読んで参考になったという連絡もたくさん受けた。あれは大事な症例集...