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臨床現場では「がん」情報を伝える時間が全く足りない-若尾文彦・国立がん研究センターがん対策情報センター長◆Vol.2

スペシャル企画 2021年1月10日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:私は一臨床医として実感しますが、どう考えても診療時間の中では、担当医から患者さんにがんに関する情報を伝える時間は全く足りていないです。特に外科医は、手術ばかりで、外来でもそんなに時間があるわけでもないですし。 若尾:先生のおっしゃるとおり、臨床の先生は時間がないですよね。その中で、十分な説明ができずに、患者さんが自分でネット検索をして、間違った情報に引っ掛かってしまうという悪循環があるのではと考えます。それを断つために、患者さんに役立つ情報、あるいは患者さんと臨床の先生のコミュニケーションを促進する情報を提供することをがん情報サービスは目指しています。 中山:先生方が尽力されて、だいぶ情報が増えてきてはいると思いますが、それでも、まだまだ臨床現場で情報が足りないのかなという感じは受けています。 若尾:そうですね。一方で、私見ではありますが、臨床の先生方も人の作ったものを利用するよりは自分で情報を出したいという思いもあるように感じます。各病院でも、結構自分たちで作りますよね。しっかりした情報があれば、それを共通で使えばいいのではと思うんですけど、なかなか皆さん、それでは納得していた...