1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 順風?逆風?医療界への風当たり - Vol.2◆医療雑感

順風?逆風?医療界への風当たり - Vol.2◆医療雑感

スペシャル企画 2008年1月8日 (火)  竹中 郁夫(もなみ法律事務所)

弁護士と医師、その両方の資格を持つ竹中郁夫氏。同氏の洞察力、先見性には定評があり、医療界の「トレンドウォッチャー」としても知られる。その目に今の医療界はどう映っているのか、2008年はどんな展開になると読んでいるのか――。「医療界への風当たり」という視点からまとめてもらった。 竹中 郁夫(たけなか いくお)氏 1976年京都大法学部、82年信州大医学部をそれぞれ卒業。86年に診療所を開設後、弁護士となる。97年に札幌市で、もなみ法律事務所を開設。現在でも週に数回、診療に携わっている。 m3 .comの担当編集者からいただいた「2008年は順風?逆風?医療界への風当たり」というテーマに一言でお答えするならば、まずは「逆風」というのが素直な考え方のように感じます。何が逆風かといって、現場に様々な矛盾がマグマのように噴出して、あたかもこれからなかなかうまく立ちゆかない予兆のあふれているところに、予算やマンパワー、法整備など行政のサポートは「いったい、どうなっているんだろう?」というお寒い状況で、良い方向に向かう兆候はほとんど見い出せないことです。 もちろん、このような状況については、簡単にど...