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新時代の患者組織発足、政策決定への関与目指す

レポート 2008年7月22日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

複数の患者会の横断的組織、「患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会」は7月19日、設立趣旨説明と記念シンポジウムを開催した。同協議会は、それに先立つ7月8日に設立総会を開き、正式発足している。 同協議会の代表世話人を務めるのは、日本リウマチ友の会会長の長谷川三枝子氏。「医療崩壊は、患者にとっても憂慮すべきこと。患者の声を政策に反映していくことが望まれるが、これまでは政策が公になった段階でしか意見を表明してこなかった。こうしたやり方を変えていかなければならない。発想を転換し、政策立案のプロセスから患者の声を反映していくことが重要」と語る。 設立趣旨説明を行う、代表世話人の長谷川三枝子氏。 従来の患者会は、疾患別に設立され、個別に活動しているケースが多いが、この協議会は複数の団体が協力し、活動を展開する点で新しい。設立当初は8団体で組織、さらに2団体の参加が決まっている。今年4月に同協議会が実施したシンポジウムでは、「約30前後の団体の参加意向を示した」(長谷川氏)。 会員は2種類あり、正会員は患者団体あるいは患者支援団体が対象。賛助会員は、団体もしくは個人となっている。年会費は、正会...