現職の唐澤氏が圧倒的多数で日医会長に再選
レポート
2008年4月1日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
記者会見で抱負を語る、会長の唐澤祥人氏 4月1日、任期満了に伴う日本医師会の役員選挙が行われ、会長には現職の唐澤祥人氏(65 歳)が、兵庫県医師会所属の下間秀晃氏(47歳)を圧倒的多数で破り、当選した。唐澤氏は有効投票数351票のうち304票を獲得、下間氏は27票だった(白票は20票)。唐澤氏は2期目で、任期は4月1日から2年間。 前回の2006年の選挙は、小泉純一郎・元首相政権下の厳しい医療費抑制政策下で行われ、当時の現職の植松治雄氏と、唐澤氏との間で激しい選挙戦が繰り広げられた。これに対して今回は、今年1月初めに唐澤氏は病に倒れたものの、順調な回復を見せたこと、また今回の診療報酬が医科では引き上げになったことなどもあって、「現職の唐澤氏、圧倒的優位」という予想通りの結果だった。 もっとも、“医療崩壊”とされる現状は、いまだその解決の兆しが見えない。「白票は20票」と読み上げられたときには、予想外の多さだったためか、会場内にざわめきが起こった。「勤務医による医師会」の必要性も指摘される中、順調な選挙選とは対照的に今後の舵取りは決して容易ではない。 選挙後の記者会見の席上、唐澤氏は次の...
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