1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 舛添大臣が研修期間1年への短縮を提案◆Vol.2

舛添大臣が研修期間1年への短縮を提案◆Vol.2

レポート 2008年10月20日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省と文部科学省の両省が主催する、「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」の第2回会合が10月16日、開催された。舛添要一・厚生労働大臣は、「新しい臨床研修制度が医師不足の一因。医学部定員を1.5倍にしても医師不足の解消には10年かかると言われる」と前置きした上で、「卒前の医学教育と卒後研修にダブりがあるのではないか。2年を思い切って1年すれば、8000人早く医師が臨床現場に出ることになるので即効性はある。この点を重点的に議論してもらいたい」と発言した。 現状の医師不足には絶対数の不足のほか、地域や診療科による偏在がある。舛添大臣は、「今の医学生がどんな考えなのか、(給与が高いから)市中病院を選択しているのか、地方が嫌だから都市部を選択しているのか。また、今日(10月16日)の読売新聞の医療改革の提案のように、医師を計画配置した場合、医学生に『規制は嫌だ』と言われたらどうするのか。一方、指導医もどんな意識を持っているのか」などと述べ、現場の声を聞く必要性を指摘。「早急に指導医と医学生にアンケートを行い、その結果を議論のたたき台にすべき」と、根拠に基づく検討を求めた。 研修期間の短...