「医師数は絶対的に不足」が共通認識◆Vol.1
レポート
2008年7月18日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
「医師数は絶対的に不足しているので、医学部定員増は必要。しかし、それだけではなく、診療科や地域による偏在の解消も実施しないと問題は解決しない」――。 これが、7月17日に開催された厚生労働省の『「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会』の第1回会議に出席した委員の共通認識だ。 舛添要一・厚生労働大臣主宰の「安心と希望の医療確保ビジョン」は6月18日に、(1)医療従事者等の数と役割、(2)地域で支える医療の推進、(3)医療者と患者・家族の協働の推進、の3つの柱から成るビジョンをまとめた(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定を変更』を参照)。その具体化作業に当たるのがこの検討会。 委員は、計11人(文末を参照)。そのうち医学部を持つ大学・医科大学の委員が6人を占めることから分かるように、上記の(1)、中でも医師不足が中心課題だ。 会議は午後5時から午後6時半まで。舛添要一・厚生労働大臣は、急な会議で約20分程度、中座したが、それ以外は出席。 会議の冒頭、舛添大臣は、「福田首相の指示で『5つの安心プラン』をこの7月末までにまとめる。これは厚労省に限らず、政府全体の課題。日本の医...
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