「介護の現場は非常に危機的な状況にある」◆Vol.1
レポート
2008年7月25日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
「安心と希望の介護ビジョン」の第1回会議が7月24日開催された。その席上、舛添要一・厚生労働大臣は、「介護の現場は非常に危機的な状況にある」との現状認識を示し、同会議の方針として、「長期的なビジョン策定と、目の前の問題解決、この2段構えで議論を進めていく。年末の予算編成、介護報酬改定に向けて形のあるものにしていきたい」との考えを示した。 現実的には、来春に介護報酬の改定を控えているため、時間的なスケジュールもあり、議論は「目の前の問題解決」が中心となる見込みだ。具体的には、(1)介護を担う介護従事者の人材確保、(2)医療サービスと介護サービスの適切な提供、(3)認知症のケアのあり方――などに舛添大臣は言及した。8月から9月に介護の現場視察を行い、今年末までに一定の取りまとめを行うというスケジュールが予定されている。 会議は午後4時から午後6時までの2時間。うち舛添大臣は午後5時15分から30分程度出席。 「ビジョン会議で医学部定員増が可能になった」 この会議は、「安心と希望の医療確保ビジョン」会議の介護版。医療については6月に「ビジョン」の取りまとめを行い、現在、その具体化作業に入って...
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