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「医師を増やす、そのリスクを取るのは政治」◆Vol.7

レポート 2008年5月15日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

この日の会議は、午後6時から午後8時近くまで行われたが、舛添要一・厚生労働大臣は午後7時すぎから出席。 「医師の数は基本的に増やす方向で行く。医師の配分バランスも改善する。コメディカルとの協同・チーム医療の推進、医療機関などのネットワークの推進なども進める。これらを盛り込んで、5月末、あるいは6月初めまでに方向性を示す。そこから先の数字的なことは、最終的には福田総理と話し、財政的な裏付けも行い、政府全体としての具体的な施策として結実させたい」 5月14日の「安心と希望の医療確保ビジョン」第8回会議の席上、舛添要一・厚生労働大臣はこう明言、「医師数増」という方針を改めて打ち出した。 委員の一人、独立行政法人国立病院機構理事長の矢崎義雄氏が、「医学部定員増には、将来過剰になったときどうするかなど、リスクが伴う。その覚悟が要るのではないか」などと定員増に消極的な発言をした。これに対しても、舛添大臣は「10年後にどうなっているか、分からない部分もあるが、そのリスクを取るのはまさに政治の仕事であり、高度な政治的判断だ」と言い切った。 前回と同様に舛添大臣と矢崎氏の意見が対立 当初、この日は提言の...