「医師の指示の下」という体制は限界◆Vol.4
レポート
2008年3月25日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
「安心と希望の医療確保ビジョン」の第5回会議が3月19日開催された。この日は、歯科医師、看護師、助産師の代表者へのヒアリングが行われたが、共通していたのは、業務範囲の拡大を求める意見だ。特に看護師、助産師の業務は、「医師の指示の下」でしか認められていないものが少なくないが、看護師・助産師が自らの判断で実施できる業務範囲が拡大されれば、医師の業務負担の軽減につながる上、患者にとってもメリットがあるとしている。 会議は午後6時から午後7時30分までの予定だったが、予定を1時間オーバーして午後8時30分まで議論が続いた。この日の発言者は以下の通りだ。 田上順次・東京医科歯科大学歯学部長 坂本すが・東京医療保健大学医療保健学部看護学科長 堀内成子・聖路加看護大学看護学部長 舛添要一・厚生労働大臣は途中から出席。一方、松浪健太・厚生労働政務官は途中退席、西川京子・厚生労働副大臣は欠席。しかし、議論は盛り上がり、2時間半、会議が続いた。 「間隙手」としての看護師の役割を重視すべき 坂本氏は、急性期病院では平均在院日数の短縮などで、医師や看護師などの業務は多忙になり、「患者も看護師も、医師を待たなく...
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